前回、途中で終わってしまったので続きを綴りますね（スミマセン）

悩んでしまってどうしよう・・・という事でしたが、良いリフォーム業者の条件としてまず挙げられるのは

『手抜き工事』をしない業者、が挙げられると思います。

どういう工事を『手抜き』と呼ぶのか、かなり定義が難しいのですが、共通して言えるのは『お客様が不満・不安に

思う工事』という点があると思います。仕上がりが雑、傾いている（曲がっている）、不動・不調である・・・等

見た目に良くない、正常ではない事がお客様にとっての不満であり、不安に思う事になりますよね。

だいぶ遠回りしましたが、わたしが思うに直接的に工事を行う『職人さん』が故意に手抜き工事をする人はいない

と考えています。というか、わたしの長いキャリアの中でそういった職人さんと一緒に仕事がしてことがありません。

中には故意に手抜きをする職人さんがいるかもしれませんが、そういった人は淘汰されほとんど見かけないように

思います。

では、どこに『手抜き』になる要素があるかというと、わたしは職人さん達の周りの環境にあるといつも考えます。

どういうことかと言うと、例えば・・・・

○月７日（○）キッチン交換工事　朝９時訪問　※終日

○月８日（○）建具交換工事　朝９時訪問　※午前中

浴室リフォーム解体工事　午後一より　※９日いっぱいまで

職人さんの手帳です。このように各職人さん達はあちこちの現場で訪問し工事を行います。当然、この職人さんの作業

後には次の職人さんの作業が控えています。至って普通の手帳（予定）です。ところが、６日の夕方に突然、別の会社の

担当者より・・・「７日の夕方までにキッチンの換気扇を交換してくれ！」

と連絡があり、人当りの良いこの職人さんは断ることができませんでした。そうなるとこの職人さんの頭の中は・・・

①なんだよ～予定が詰まってるんだから無茶ブリしてくれるなよ～

②でも、断れないしなぁ・・・どうしよ・・・

③８日の予定は、次の工程を考えると変更できないなぁ

④７日のキッチン工事を早く切り上げ、換気扇の取付を残業でもしてやるか・・・

と、なります。このように後出し・横やり案件のおかげで、７日のキッチン工事は早く終わらせる事になってしまいました。

リフォーム工事というのはセオリー通りの工事は中々ありません。その場その場で、機転を利かせ対処する必要があります。

このような精神状態では機転を利かせるどころか、急ぐがあまり仕上がりが雑になる事は容易に想像できます。本当は、人が

良くイイ職人さんなのに、突然の無茶ブリ案件のせいでお客様の大事なリフォームが台無しになってしまいます。

急がなきゃ・・・という気持ちが焦りとなり、キチンと設置するはずが『多少なら』いいか・・・。この『多少』が手抜き

の種になってしまうのです。したくてしている職人さんはいなくて、段取りが悪く無茶ブリをしてくる担当者が悪いと常々

思います。

また、長くなってしまいましたね（汗）。続きは、③で綴ろうとおもいます。ここまでお読みくださり、有難う御座います。